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【書評】『読みたいことを、書けばいい。』んだけど、発信するときに意識したいこと

2年前に『「今年こそブログやSNSで発信したい!」と思っている人へ』というnoteを書きました。

元マイクロソフトの澤円さんが提唱されている「結果が出るプレゼンの3つのゴール」をベースにした、僕なりの発信の考え方について書いた記事です。「発信することのハードルを下げる」ために書いたnoteで、僕の書いたnoteの中ではそこそこ読まれ、投げ銭やシェアなどもぽつぽつもらえました(僕自身が最近note投稿などが減ってますが…)。

今回は元電通コピーライター・CMプランナーで、フリーライターの田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』を読んで取り入れたいと思ったことがいくつかあり、「文章を書くときに意識したいこと」として上記noteのアップデート版のような形で皆さんにもぜひシェアしたいと思います。

タイトルから勘違いされる方もいるかもしれませんが、この本はただ「自分が読みたいと思ったことを、好きに書けばええんやで」ということを説いているわけではありません。僕が個人的にこの本で一番肝だと思ったのは、以下の文章です。

事象に出会ったとき、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。(P.195)

※事象 = 見聞きしたことや、知ったこと。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒト(本書の定義)

この文章をベースに、ぜひ取り入れたいと思った内容について書いてみたいと思います。

1. ターゲットを想定しなくていい

読み手など想定して書かなくていい。その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分が読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。(P.99)

本書では、世の中にはびこる「誰かにメッセージを届けよう」というメッセージが間違っている、ということが書かれています。

個人的な解釈ですが、
読んでほしいターゲットについて徹底的に調べたり、読者に読んだ後にしてほしい行動に思いを馳せて構成を考えたりすることは大事(特に商業用の文章)だけど、
何より「自分自身が書いた文章を心の底からおもしろいと思えているか、納得した文章になっているか」が大事、ということなのかと思いました。よく成功している起業家が「自分が欲しいものをつくった」と言っているのに似てるんじゃないかなと。

じゃあ、どうすれば自分自身が納得感高く「おもしろい」と思える文章を書くにはどうすればいいか? 続けてそのヒントのような内容も取り上げてみます。


2. 文章を書くときに徹底的に調べること、特に一次情報に当たることは超重要

事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、心象を語るためには事象の強度が不可欠なのだ。(P.144)

文章を書くという行為において最も重要なのは、まずその書きたい事象の「ファクト」を抑えること。その事象について徹底的に調べてファクトを抑えた上で、その筆者の意見や感想を書くこと。

そうすることで、読者自身が事象について考える主体となれたり、ひいては筆者自体の意見や感想の影響度が増すことにもつながったりします。


3. 書きたいと思ったことを本気で愛する

広告会社の仕事は、どこまでいっても代理業だ。しかし代理といえども製作者は、課題となった商品や企業を、どこかで本気で好きにならなければ、そのことについて考え続けるのは難しい。
(中略)
愛情がなければ、依頼主と共にコミュニケーション上の課題を乗り越え、広告を見る人に思いを伝えることは難しいだろう。(P.85,86)

自分で文章を書くときは、基本的に自分の好きなものを自ら選んで書くと思います。そんなときは、そのことを徹底的に調べて、もっと好きなポイントを探ったり、どうすれば周りにも好きになってもらえるかを考えるのではないでしょうか。

ただ、こと仕事となると、自分が好きでなかったり、まったく関心を持ったことがなかったりする商品や仕事を扱わないといけないことってありますよね…! 僕も本業ではマーケティングに携わっていますが、「こんな商品が世の中にあったのか…!」といったようなマイナーな商品に携わることもあります。

でも、好きでない、良いとは思えない商品を扱い続けるのは、ただただ苦しいですよね。

本書では、2. で挙げた「徹底的に調べること」「一次情報に当たること」が商品や企業で本気で愛することにつながると書かれています。好きになれない、良いとは思えない商品にも「良さ」を感じられるポイントがきっとあるはずだと。

調べることは、愛することだ。自分の感動を探り、根拠を明らかにし、感動に根を張り、枝を生やすために調べる。(P.185)

ちょっと余談かもしれないですが、商品を好きになる方法として、「本気でこの商品を好きな人の気持ちを知る」ことはめちゃ有効だと思います。直接話を聞いたり、その人が書いている文章を読んだりして、その人を自分に憑依させるイメージです。めちゃめちゃその商品が好きな人と、興味がない人のどちらも持っておくと、自分にとっての「読みたい」がより多くの人にとっての「読みたい」につながる文章が書けるのではないかと思います。

・・・

大阪出身の田中泰延さん、ユーモアあふれる文体でクスっとしながら読めるので、皆さんもぜひ。しかも文章も少なめでサクッと読めますよ。


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Social media marketing consultant @Gaiax|93年世代|韓国・大邱留学|トライアスロン|興味関心はSNSマーケティング・パートナーシップ・ヘルスケア・ライフハックなど