
気づいたら、「自分は何者か」伝える筋肉が衰えていた
12月1日から24日まで毎日noteを更新する「1人アドベントカレンダー」を始めて6日目。
正直、けっこうしんどいです。
書くテーマはすぐに思いつくのですが、とにかく筆が進まない。構成は先に作っていても、なかなかしっくりくる言葉が思い浮かばなかったり、自分への問いかけがうまく進まなかったり。
自分について、自分の言葉で書いて伝える筋肉みたいなものが衰えているような感覚があります。
それはなぜなのでしょうか。思い当たる理由が2つあります。
「自分以外」について語ることのほうが多かった
1人アドベントカレンダー2日目の記事に書きましたが、僕は1年前からトライバルメディアハウス(以下、トライバル)で人事をしています。また、会社のnoteを書く仕事も担当しています。
人事という仕事は、社員と向き合うことももちろんですが、採用活動で候補者の方(まだ社員ではない方)たちとお話する機会が多いです。僕もこの1年で多くの候補者の方々とお会いし、トライバルについてお話してきました。候補者の方々だけでなく、この1年はできる限り人事のコミュニティやセミナーなどには顔を出すようにして会社について話したり、友人たちにも「トライバルってどういう会社?」と聞かれたときに、わかりやすく伝えられるように自分なりに訓練してきたつもりです。
「トライバルって会社があるのか」「なるほど、こんな会社なんだな」「素敵な会社だ!」と思ってもらえるように、
どうすればトライバルのことをもっと知ってもらえるか
どうすればトライバルのことをわかりやすく伝えられるか
どうすればトライバルのことをもっと好きになってもらえるか
そのために自分は何ができるか
この1年間は四六時中そんなことを考えていました。
トライバルについて話したり、会社のnoteを書いたりするときも、「小林冬馬」としてでなく、「トライバル」という人格に憑依としてメッセージを届けるような感覚でやっていたように思います。
社員インタビューをするときも、自分から一回抜け出して、その人に憑依して、届けたい人に届けることを意識していました。
「小林さんはなぜ新卒でトライバルに入社したのですか?」といったように、僕個人に対する候補者からの質問に回答することもあったのですが、あくまで「トライバルの小林冬馬」というラベル付をした自分が語っていたんだと思います。
自分の主観を排除しまくった
6月から宣伝会議の編集・ライター養成講座に通っています。「編集者・ライターにキャリアチェンジしたい!」という目的ではなく、あくまで人事としてのスキルアップで通っています。
編集・ライター養成講座に通ったことで、普段は読まない媒体や文章を大量に読んだり書いたりする機会に恵まれました。
実際に書く課題もたくさんありましたが、あくまで商業ライティングのため、「作文」や「日記」にはならないように個人の主観は基本的には排除していました。
その結果、自分について、自分の言葉で書いて伝える筋肉が衰えてしまっていました。ガリガリ。
もちろん伝えたいターゲットやメッセージはあるのだけれど、そもそも、「会社や他者ではなく、自分自身について書くことになにか意味はあるのか」みたいな不安みたいなものも生まれています。ちょっと怖い。
noteを運営するピ社・平野太一さんのこちらの記事では、「仕事ばかりしていて、『意味があるかどうか』ばかり考えていたら、感性が鈍った」と書かれています。平野さんご本人がこの記事で伝えたいこととは違うかもしれないけど、僕が今感じている感覚と少し近いのかなと思います。
「1人アドベントカレンダー」と日記で、自分の言葉を取り戻す
ここ数ヶ月間、朝 紙に自分の気持ちを書き出す「ジャーナリング」的なこともやっていたのですが、考えるのは結局仕事に関連することばかりだったように思います。
1人アドベントカレンダーで自分と向き合うようになったら、今好きなもの、昔好きだったものなど思い出すようになりました。大学時代にしていた食育の生活、大好きだった山や海、地域の文化など……。
しかも、自分は昔からFacebookやブログを書いていたけれど、「俺の魂の叫ぶを聞いてくれ!」みたいな感じで、伝えたいことがあって、もう書かずにはいられないから書く、みたいなタイプだったということを思い出しました。
「書くのが好きなので、言われたら何でも書きます!」というタイプではないので、そういう意味ではライターは向いていないのかもしれないけれど、今は書く仕事自体がすごく楽しいと思っています。引き続き会社についての発信も頑張っていきます。
ただ、「自分とは何者か」を問いかけ、伝える筋トレのための習慣付けとして、この「1人アドベントカレンダー」と合わせて、ひさびさに日記を再開してみようかなと思います。
皆さんもぜひ筋トレだと思って、一緒にnote書いていきましょう。しかも、ただ自分の筋トレのはずが、そのnoteがきっかけでどこかで誰かを勇気づけているかもしれません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひモーニングかランチでも!
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— 小林 冬馬 / トライバルメディアハウス人事 (@toma_kobayashi) December 4, 2019
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