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劣等感の塊が、「ありのまま」という武器を手に入れるまで【韓国留学時代②〜帰国後】 #全文公開

中川瑛さん(@salut_copain)著『最高のキャリアの描き方-トビタテ! 留学JAPAN生と物語理論-』への寄稿文の全文公開を3回に分けてお送りします。

今回が最終回です。大学を休学して臨んだ韓国留学から、帰国後再度休学して東京で生活していたころの物語をお送りします。

前回はこちら。

韓国留学時代②:自分をさらけ出すことで気づいたこと

 もう失うものはなにもないと、SNSに素直な感情や失敗談などをすべて書くようになります。すると、「私も同じようなことで悩んでいる」「勇気が出た」「応援しています」というコメントや個人メッセージが急激に増え、ありのままの自分でも応援してくれる人がいることが、何よりも心の救いになりました。また、自分が頑張ることで、どこかで誰かが一歩踏み出してくれることに、言葉にならない喜びを感じました。1人ぼっちだと思っていた留学が、ありのままを見せることでたくさんの人に支えられていることに気づきました。「自分がのしあがるため」だった人生で、「誰かのために」生きるという想いがいつの間にか芽生えていました

韓国留学時代③:自分に正直になる

 留学時代は友達がいなくなることを恐れて、自分のライフスタイルに合わないことは承知の上で周りの留学生に合わせて夜遅くまでお酒を飲んだり、頻繁にパーティーに参加していました。しかし、ある日体調を崩してしまいます。そこで、ライフスタイルも自分に正直に生きたいという想いが芽生え、自分の軸としている健康面においては周りに流されずに生きようと決め、食生活や睡眠などの生活習慣を整え始めました。その結果、自分の心身が変わる感覚があり、さまざまなことがうまく動き始めました。

帰国後①:自分もスペシャリストになりたい

 留学から帰国後、復学まで3ヶ月ほど時間がありました。その期間にNPO法人ETIC.が運営するMAKERS UNIVERSITYというプログラムに合格し、1ヶ月上京します。そのときに、トビタテ生が集まるシェアハウス・トビタテハウスに住むようになります。そこには、自分の人生を自分のものさしで作っている、志の高い人ばかりが集まっていました。東京にいると、トビタテ生をはじめ未来の日本や世界を担う可能性のある同世代と次々に出会うことができました。自分自身もなにかのスペシャリストになり、彼らとともに社会を動かす一員になりたいと思うようになります。

帰国後②:阿波踊りのスペシャリストの道へ

 上京している期間に、まさかのプロの阿波踊りチームからオファーをいただきます。まずは自分の好きな阿波踊りでスペシャリストになってみたいと感じ、大学をさらにもう1年休学してプロの阿波踊りチームにインターン兼演者としてジョインすることを決めます。

帰国後③:プロとして世界を回ってみて

 プロの阿波踊りチームの一員として、世界8カ国に遠征をしました。訪れる国でまちを歩いたり、現地の人々と触れ合い、自分のフィールドがよりグローバルになっていく一方で、「世界中で出会った人々が、日本のことをもっと知ったり、地方にも遊びに来てくれたらいいな」とよりローカルな志向も生まれてきました。そこで改めて、自分の中で日本や地方で活動することへの興味が掘り起こされてきます。

帰国後④:心身ともに疲弊した先に見えたもの

 プロの阿波踊りチームの一員として、連日の遠征や激しい稽古といった怒涛の日々を過ごし、プロという肩書のプレッシャーも背負う中で心身ともにすり減ってしまい、自分が阿波踊りを通して何をしたいか分からなくなってしまいました。そして、ついに体調も崩してしまいます。どんなに志が高くても、身体が健康でないとすべてのバランスが崩れてしまうことに気づき、自分の軸としていた「健康」に立ち返ります。

これから:健康なまちづくり

※2016年の執筆当時の考えです

 誰もが心身ともに健康で、多様な生き方や働き方が受け容れられる社会を創りたいです。そこで私は、健康の観点でまちづくりや場作りを推進できる専門家になりたいです。そのために、学部卒業後は大学院に進学し、実践を交えながらアカデミックに学びたいと思います。再度ポートランドにも留学したいと思っています。

自分自身の今後のライフスタイルとしても、仕事、家族との時間、趣味をすべて楽しめるように、スポーツ、食、睡眠などの健康への知識を深め、実践していきます。それらを自分のためだけでなく周りの人にも伝えられるよう、健康に関連する資格の取得も目指していくつもりです。

一時的にですがプロとして極めてきた阿波踊りについては、人々がつながるツールとして、阿波踊りをもっとたくさんの人に知ってもらえたらと思います。

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全文公開はこれにて完結です。

個人的には、改めて自分がたどってきた道標をまた見直すことができ、「今は少し成長できたかな」と自信を持てたことも、「おいおい、まだ同じ失敗繰り返してるじゃん……」と反省することも多々ありました。あとは、いろんな意味で若かったなと思います……。定期的に自分の過去を見直し、未来の目標、そしてそこに至るまでの現在の行動をメンテナンスすることは大事ですね。

結局大学院に進学はせず、ポートランドからも遠のく人生です。でも、もしかしたらまだ可能性はあるかもしれません。

2019年現在、実際どんなことをしてきたかと言うと、韓国留学、東京滞在時含め大学時代に大いにお世話になったSNSに関わる仕事をしたいと思い、ソーシャルメディアマーケティングに強みを持つマーケティング支援会社・トライバルメディアハウスに入社しました。大学時代に出会った尊敬する先輩方も卒業生としていらして、大学院進学を悩んでいるときに参加した採用イベントでトライバルと出会いました。けっこう運命感じています。

地方やまちづくりともフィールドは離れてしまいましたが、今もなお、「世の中の素晴らしいモノ・ヒト・コトが世の中の人に認知され、手に取ったり訪れてもらい、『素晴らしい!』と声を上げる人を増やすきっかけをつくる」ことにはめちゃめちゃ興味があります。今の仕事にも関連していると思います。

健康面においては、実は社会人1年目の昨年度にいろんなバランスが崩れてしまい、またまた体調を崩す時期もありました。自分だけの問題ではなく会社の方にもすごく迷惑をかけてしまい、大いに反省しています…。ただ、そのときに自分の特性を知ることができたので、今は自分のその特性と向き合いながら心身ともに健康に働けています。

また、少しずつですが、トライアスロンの再開に向けてトレーニングを再開しました。今は全体的にウエイトを増やそうと食事管理とトレーニングに励んでいます。実は去年の今頃もトライアスロンに再挑戦すると発表したのですが、ちょうど体調の雲行きが怪しくなり始めたころだったので、ここまで引っ張ってしまいました。

今は人事という立場なので、自分だけではなく社員の健康もケアできるようになっていきたいです。「健康経営」などのワードも気になっています。

ただ、まずは目の前のことを一歩一歩。ショートカットしようとしない。焦っていこうとしない。

定期的な自分のメンテナンス、大事ですね。

仲間と一緒にやるのもおすすめです。僕は昨年末にやった1年振り返り会が最高によかったので、3ヶ月に1回このときのメンバーと一緒にやってます。

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「物語理論」について詳しく知りたい、他のトビタテ生の物語も読んでみたいという方はこちら


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小林 冬馬

マーケティング支援会社・トライバルメディアハウスの人事←SNSマーケター。93年世代。徳島大スポーツ医学研究室卒。宣伝会議編集ライター養成講座受講中。採用、遠距離恋愛などについてよもやま綴ります。Twitter:https://twitter.com/toma_kobayashi
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