合宿

第1回トビタテ学生ブランドマネージャー合宿@文科省を開催しました。


現在、官民協働の留学支援プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」の事務局でインターンシップをしています。

「トビタテ!留学JAPAN」については、こちらの記事を読んでいただけると分かりやすいかと思います。1期生の中川瑛さんの記事です。

そして12月3日、4日の2日間、インターンの一大プロジェクト・トビタテ学生ブランドマネージャーキックオフ合宿というものが開催されました。


トビタテ学生ブランドマネージャーって?

2016年12月現在、「トビタテ!留学JAPAN」日本代表プログラムを通して留学した人(所謂トビタテ生)は1期生から5期生、人数は2000名弱にものぼります。トビタテ生の所属する大学数(大学、短期大学、高専、専修学校含め)も235校。トビタテ生が100名を超える大学もあれば、かたや1名のみという大学もあります。

既に100名を超える大学であっても、例えば理系学部のトビタテ生が極端に少ないだとか、トビタテ生間の交流が全くない、といった様々な現状があります。トビタテ生が少ない(1名しかいない)大学も、そもそもトビタテの認知度が圧倒的に低かったり、応募者は多いものの採択者が少ない、といった場合もあり、状況は大学の規模や地域、大学自身が留学を推進しているかどうかによっても様々です。

さらに、2020年までに1万人の留学生を海外に派遣することを目標としているトビタテでは、事務局の目が届く範囲には限界があり、事務局が主体ではない、トビタテ生が主体となって自律的におこなう広報活動(エヴァンジェリスト活動)が必要不可欠となっていきます。

そこでトビタテ学生ブランドマネージャーは、各大学におけるトビタテの広報・ブランディングのリーダーとして、各大学の課題や状況を正確に把握しながら、一人でも多くの学生を海外へ飛び立たせることを目標に活動をおこないます。活動の際はもちろん1人ではなく、自分の大学のトビタテ生、さらには大学の留学窓口、地域の他大学の学生、トビタテ事務局など多くの人を巻き込みながら、留学機運醸成に向けてPDCAを回していきます。


学生ブランドマネージャー制度ができるまで

この学生ブランドマネージャー制度は、前任のインターン生である小山楓くんがインターン期間中に発案し、彼のインターンの任期終了に合わせてぼくが立ち上げを引き継いだ形になります。

彼が所属する京都産業大学も、今年度で在学中の全てのトビタテ生が卒業しまうため、なんとか自分が卒業するまでに1人でも多くの学生にトビタテを届けたいと思いが彼自身にもあったそう。

彼曰くレッドブルのアンバサダープログラムの事例にヒントを得たようです。8月から募集をおこない、40名超の応募が集まりました。

(小山くんが作成した募集時のポスター。主にSNSを通してトビタテ生に告知され、9月に東洋大学で開催された第2回成果報告会でも募集が行なわれました。)

最終的には全国7地域47大学50名がブランドマネージャーに任命されました。しばらくはFacebookのグループやメッセンジャーグループなどのオンラインでやり取りをし、ブランドマネージャー間の交流や実際の活動に向けた準備、今までおこなってきた活動の共有等をおこなってきました。中には留学中のトビタテ生、さらには留学前のトビタテ生までおり、トビタテ生の中でも非常に留学機運醸成への貢献意欲の高いトビタテ生が集まったと思っています。

そして12月3日と4日の2日間、初めてブランドマネージャーがオフラインで繋がる場が今回のキックオフ合宿だったのです。


キックオフ合宿1日目

今回は23大学25名のブランドマネージャーが全国各地から集まりました。それに加え、事務局の広報チームやプロジェクトディレクターの船橋力さんにもお越しいただきました。

内容1.トビタテの現状把握

広報チームリーダーの西川さん、プロジェクトディレクター(PD)の船橋さんからトビタテの現状、事務局がプロジェクトに込めた思いなどをお話いただきます。

全員に配布されるブランドマネージャーの名刺も船橋さんより贈呈されました。

(PD船橋さんより、大阪大学のブランドマネージャーに名刺を贈呈する様子。)

内容2.日比谷さんによる広報・ブランディング講座

広報・ブランディングのプロとして、名刺アプリ・Eightで有名なSansan株式会社の日比谷尚武さんにもお越しいただき、広報・ブランディングの基本、そして、"欲しい人"と"できる人"を繋げる「コネクタ」としての活動についてのお話をいただきました。

ブランドマネージャーは、学内の"留学経験者(トビタテ生)"と留学したい人、興味がある人、さらには全く興味のない人を繋げる「コネクタ」としての役割を今後果たしていきます。

そのためにはたくさんの繋がりが必要となっていきます。「留学」という目に見えないものを広げ、誰かを行動させていくためには、あの手この手を尽くしていくという、ある意味泥臭い行動が必要となってくるのです。

(「弱いつながり」を増やすことについてお話される日比谷さん)


内容3.アクションプランのブラッシュアップ

今回のブランドマネージャー合宿では、事前に全ブランドマネージャーに各大学の現状を調査し、課題を明確にし、それに対するアプローチ(イベント・ツール・オンライン・その他)を考え、「アクションプラン」というものを準備してもらっていました。現状の調査では、実際に留学担当部署に挨拶や質問にいってもらったり、実際に学生にヒアリングをおこなうなど、かなりヘビーな課題をお願いしていたのです。

4名程度のグループに分かれ、各自が準備してきたアクションプランを持ち寄り、各グループで1人ずつ発表、さらにそれに対してグループのメンバーがアドバイスや質問をおこなっていきます。

「自分はなぜブランドマネージャーになったのか」改めてそんなことを考えながら、思いの込められたアクションプランを、実現に向けてブラッシュアップしていきます。なぜそれをするのか。一体誰に届けたいのか。価値観の押しつけではないのか。

最後はさらにブラッシュアップされたアクションプランを全員の前で1人ずつの発表をおこない、付箋によるフィードバックもおこないました。

(横浜国立大学ブランドマネージャーの吉田純平くん。人当たりが良く、トビタテへの貢献度も非常に高いです。)

懇親会を経て、1日目は終了です。全国から集まったトビタテ生が、大学も学年も関係なく、「トビタテ生」という同じ目線で交流できる。これも、トビタテの魅力の1つだと思います。「ブランドマネージャー」という新たなコミュニティが生まれた、記念すべき1日となりました。

(初日参加メンバーの集合写真。)

キックオフ合宿2日目

内容4.タイプ別に分かれてのディスカッション

2日目、まずは派遣生の多い大学、少ない大学、その中間でなるべくグループで分かれ、ディスカッションをおこないます。自分の大学だけでなく、同じような状況下の大学で応用できるような企画を生み出すことを目的としています。

同じような状況下ではなくとも、全体で共有できそうなアイデアがあれば、その都度拾い上げていきました。

全体でおこなう企画も生まれる

実際に生まれた企画の1つを紹介します。

「トビタテウィーク」と称し、ある一定の期間、全国の大学で同時多発的に大学内の食堂や学生会館をトビタテのポスターでジャックし、全国にトビタテのムーブメントを起こそうという企画です。

実はこの企画には前例がありました。

(東洋大学の食堂がジャックされた事例。他にも北海道大学や早稲田大学でも事例があります。)

ほとんどのブランドマネージャーがこの事実を知っていなかったのです。それは発信側の問題、受け取る側の問題、という風に解釈されるかもしれませんが、今回は全国で同時期におこなうことによって、話題性を上げていこうという狙いになっています。

まずはブランドマネージャーから、アイデアをどんどん生み出し、そのノウハウをどんどん発信していけたら、と思います。


内容.5今後もずっと続く制度にするために(トビタテ生の同窓会組織「とまりぎ」との連携について)

(とまりぎの代表・1期生の宮内雄飛さん。修論で忙しい合間を縫って、わざわざ大阪から駆けつけてくださいました。)

「とまりぎ」とは、トビタテの同窓会組織を指します。高校を卒業するときにだれもが母校の同窓会に入るのと同じように、『トビタテ生=とまりぎの一員』だと解釈してください(早稲田大学の稲門会、慶應義塾大学の三田会といったような感じでしょうか)。

「とまりぎ」にはトビタッた鳥(トビタテ生)たちが、いつでも羽を休めることのできる場所、という意味が込められているそう。とまりぎには、いろんな花や蕾(トビタテ生がおこなうプロジェクト)があります。

全体活動コア、さらに全国7地域に分かれた地域コアと呼ばれるメンバーが中心となって、トビタテのネットワークを継続、活性化させるような活動をおこないます。

当日はそのとまりぎの代表を務める京都大学大学院の宮内雄飛さんも参加され(宮内さん自身も京都大学のブランドマネージャー)、事務局の方々も交えて、ブランドマネージャーの今後の方針や、来年度以降の継続に向けたディスカッションをおこなっていきました。

国家プロジェクトの一端を担う新しい制度。ブランドマネージャーはまだまだトビタテコミュニティ内での認知度はそれほど高くないのが事実ですが、大きな大きな一歩を踏み出したと思います。

「なぜ、ここまでできるのか?」ほとんどというか、完全にボランティアのこの活動。誰もがそう思うかと思いますが、それほど、留学という体験はぼくたちを大きく変えてくれたのです。それを広く伝えていくべく、対象となる1人1人と誠実に向き合っていきたいと思います。


(全プログラム終了後、文科省前の広場にて参加者全員で記念撮影)


まとめ

またトビタテ内で新たな制度が走り始めました。

「ブランドマネージャーってなんなんだろう」

ぼくも周りに上手く説明できず、合宿の準備をしながらずっともやもやとしていたのですが、やっと少しだけ噛み砕くことができたように思います。

頑張って言語化してみますと、「学内、学外問わず沢山の人と繋がって、自分の大学の学生を海外へと導いていく人」なのかな、と思いました。

何事も初めが肝心です。現在のブランドマネージャーの任期は2017年3月まで。直近では、12月から7期生の応募が始まっています(3月〆切)。

ただでさえ人の心を動かし、実際に行動にまで促すことは、ちょっとやそっとではできないことですが、短い期間の中で、まずはブランドマネージャーのそれぞれがアクションプランを全うし、それぞえれの目標を達成してほしいと思っています(応募者、合格者の増加など)。

さらに、ただやりっぱなしではなく、次年度のブランドマネージャーに確実にバトンを渡せるよう、制度として成り立たせることも重要です。事務局としては、来年度ブランドマネージャーを現在の2倍の100大学に増やすことを目指しています。

そのために、残り少ないインターンの期間、果たしてぼくにはなにができるでしょうか。ブランドマネージャーのアクションプランの実行、発信をサポートしていくのが、まずは最低限ぼくのできることなのかな、と思っています。

ぼく自身も、徳島大学のブランドマネージャーとして、遠隔ながらも、周りを巻き込んで成果を出していきたいです。なぜぼくが今トビタテ事務局でインターンをしているのかと言うと、もちろん多額の奨学金や素晴らしいコミュニティを賜ったトビタテに恩返しをしたいという思いもありますが、少しでも徳島をはじめとした地方学生に、(多少上から目線にはなりますが)「学歴とか経歴とか、今までどうだったとか関係なく、勇気を出せば今から何でもできるんだよ」ということを、トビタテという制度を広げることによって伝えたかったからです。

ぼくもたった1人のおかげでトビタテに挑戦しようと思い、その方が背中を押してくれたから海外に飛び出し、今こうしてここに居ることができています。今度はぼくが背中を押す番だと思っています。

そんな連鎖が続いていけばきっと、誰にとっても海外はもっと近いものになっていくのだと思います。

ブランドマネージャーの皆さん、これからどうぞよろしくお願いします。

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嬉しいです!冬馬より
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小林 冬馬

Tribal Media House, Inc. / 都内のマーケティング支援会社で人事をしています。93年世代。マーケや人事のお仕事から、遠距離恋愛などプライベートなことまで、よもやま綴ります。
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