劣等感の塊が、「ありのまま」という武器を手に入れるまで【大学時代〜韓国留学時代①】 #全文公開

中川瑛さん(@salut_copain)著『最高のキャリアの描き方-トビタテ! 留学JAPAN生と物語理論-』への寄稿文の全文公開を3回に分けてお送りします。

今回は第2回です。大学入学後から、大学4年次の韓国留学までの物語をお送ります。

前回まではこちら。

大学時代①:自分のやっていることに納得できない大学生活

 大学入学後はアルバイトと部活をして、トライアスロンにかかる費用をコツコツ貯めながらトレーニングをしようと決め、部活は高校から引き続き水泳部に入部します。その水泳部が昔ながらの体育会系で、1年生は奴隷のような存在だったので、ほとんどの時間を部活に取られてしまいます。

大学時代②:部活一筋から、アクティブなやつに

 2年生になる直前、部活ばかりしていてやりたかったスポーツの勉強もトライアスロンも何もできていないことに気づき、覚悟を決めて部活をやめます。自分の居場所を探すために新歓や飲み会などいろいろな人の集まる場所に顔を出し始めると、今まで見てきた世界とは比較できないくらい広い世界で頑張っている同世代の学生や大人がいることを知ります。

大学時代③:徳島が自分の居場所へ

 せっかくの大学生活、好奇心に触れたことは何でもやってやろうと、トライアスロンやマラソンなどとともに部活や学生団体を掛け持ちするようになります。「アクティブなやつ」として周りに一目置かれる存在になったとともに、徳島県内のさまざまな場所を訪れ、さまざまな人と出会い、さまざまなものを見ると「徳島県も面白いところだな」と思うようになります。その時点で、他大学の編入試験を受けるという選択肢は自分の中から消えていました。

大学時代④:人生のテーマが「健康」へ

 母が食事を大事にする家庭だったこと、自身もスポーツを通して食生活に気を使っていたことから、食育の学生団体の活動を始めます。その過程で健康をテーマとしたNPO法人を経営されている方や、農家、林業家、猟師、漁師などの第1次産業の従事者と出会い、自分自身の軸が「健康」であることに気づき始めます。

大学時代⑤:阿波踊りを通して、徳島が好きになる

 「せっかく本場である徳島に来たのだから、阿波踊りを始めてみたい」と考え、先輩にお願いして阿波踊りのチームに入れてもらいます。大学2年生の8月に参加した徳島市阿波踊り大会が「人生で一番楽しかった」と思うくらい楽しく、そこでさらに徳島県に来てよかったと思うようになります。

大学時代⑥:井の中の蛙、大海を知る

 大学2年生の11月、食育の学生団体が第1次産業に関わる活動をしている学生団体の日本一を決める大会の決勝に出場することになり、初めて東京に行きます。そこで全国の学生の活動のレベルの高さや視座の高さ、地方と都市の情報格差に愕然とします。「自分も外の世界を知らなければ!」と思い、そこで出会った大学生と積極的に情報交換をしたり、インターンシップなどで頻繁に都市圏に足を運ぶようになります。

大学時代⑦:もともとは来たくなかった徳島への感謝

 県外の大学生と交流していると、自分の他に頻繁に県外に出ている学生が徳島には少なかったことから、「徳島県の冬馬くん」と周りは認識してくれるようになりました。しかし、徳島自体があまり世の中に知られていないことに悔しさも感じていました。「自分がもっとアクションを起こして、徳島のことをもっと多くの人に知ってもらいたい」という使命を持つようになりました。

大学時代⑧:自分がどんどん周りに認められていく快感

 アクションを起こそうと、大学2年生の終わり頃には組織を立ち上げたり、イベントを主催したりと、「旗を立てて周りを巻き込むこと」を行ってきました。徳島県内で少しでもなにか変化を起こすこと、そして少しずつ周りに自分が認められていくのが快感でした。

大学時代⑨:何者でもない自分に気づく

 ある日、あるインタビューメディアで有名な大学生のインタビュー記事を読んだとき、「いろいろやっているけど、何も持っていない自分に気づいた」という一文に「まさに自分ではないか」とどきっとしました。気づけばあれこれ手を出しすぎて、大学の勉強も、課外活動も、趣味も、すべてが中途半端になっている自分に絶望しました。何か1つに絞りたいと思いながらも、抱えている活動をそのまま続けてしまいます。

アメリカ留学時代:はじめての海外はアメリカ・ポートランド

 課外活動で地域によく出ていたことからまちづくりに興味を持ち始め、大学3年生になる前の春休みにまちづくりで世界的に成功しているアメリカ・ポートランドへ短期留学します。異世界に触れたときの快感を感じたとともに、短期の留学でも学びや刺激が本当に多かったことから、「長期で海外留学に行きたい」という思いが強くなります。

大学時代⑩:絶対に留学する!

 大学3年生の春、大学の尊敬する先輩がトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの1期生に合格されます。「自分も好きなことを1つに絞って海外でチャレンジしたい」という思いが芽生え、2期生に挑戦することを決めます。

大学時代⑪:ひょんなことから決まった阿波踊り留学

 「留学では徳島県になにか貢献できることをやりたい」「ただ、自分の本当に好きなこと1つにしぼりたい」と決めます。最初は、ポートランドで長期でまちづくりについて学び、徳島県に帰ったあとにその経験を生かす、というプランを立てようとします。しかし、どうしてもポートランドでの受け入れ先が見つかりません。

途方に暮れていたとき、大学の先生から「自分の好きなことで徳島県に貢献したいのなら、冬馬くんのやっている阿波踊りを武器になんかやればいいんじゃない?」というアドバイスをいただきます。その気になって阿波踊りについてリサーチし始めると、阿波踊り自体の課題が見えたり、地方文化の発信に興味が湧き始め、日本文化発信の活動ができるプログラムを探し始めます。韓国でそれができる場所を見つけ、無事にトビタテ2期生にも合格し、大学4年次を休学して1年間韓国に留学することが決まります。

韓国留学時代①:ありのままの自分でいることを決意

 意気揚々と韓国に飛び立ったものの、英語や韓国語が通じず、まったくプロジェクトが進まない日々が続きます。しかも、当時周りには自分のことを知っている人も、手伝ってくれる日本人もいません。徳島県で一目置かれて天狗になっていた自分が、1人では本当に何も出来ないことを思い知り、強がって格好つけていた自分を深く反省します。そして、自分のできない部分もすべてさらけだそうと思うようになります。

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いい1日になりますように!冬馬より
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小林 冬馬

マーケティング支援会社・トライバルメディアハウスの人事←SNSマーケター。93年世代。徳島大スポーツ医学研究室卒。宣伝会議編集ライター養成講座受講中。採用、遠距離恋愛などについてよもやま綴ります。Twitter:https://twitter.com/toma_kobayashi
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