見出し画像

コーチングを学んでよかったこと

昨年から今年にかけて半年間コーチングスクールに通い、コーチングを学びました。

現在は複業でクライアントへコーチングを提供しつつ、学びを仕事や日常に生かしながら、さらにコーチングを探求しています。

2022年は「コーチングを学んでよかった」と思う瞬間がたくさんありました。なぜコーチングを学んだか、学んでみてどうだったかを振り返ってみます。

<この記事でわかること>
・コーチングを継続して受けるとどうなるかわかる
・コーチングの学びを、仕事やプライベートにどう生かせるか分かる
※僕個人の例です

<この記事で知れないこと>
・コーチングを仕事(本業・複業)としてやっていくために必要なこと

コーチングとは

コーチングの定義は以下のようなものがあります。

対話と行動を重ねることで、クライアントが目標達成に必要なスキルや考え方を備え、より良い自分になっていくことを支援するプロセス

コーチがコーチングを受ける人に対する傾聴、質問、フィードバックを通して、その人の夢や目標実現のサポートするようなイメージです。

コーチングの語源は「馬車」というのはご存知でしたでしょうか(ラグジュアリーブランド『COACH』のロゴも実は馬車です)。

馬車の役割は「たどりつきたいところにたどりつけるようにする」ことです。コーチングにおいても、コーチの役割は「クライアントがたどりつきたいところにたどりつけるように伴走し、送り届ける」こととなります。

unsplash.com

Googleが膨大なデータをもとに行った「Project Oxygen」という研究では、優れたマネージャーの要件の1番目に「良いコーチであること」を挙げています。コーチングはプロコーチのみが備える特殊能力ではなく、ビジネスパーソンも役割によっては身に付けるべき能力と言えます。

https://rework.withgoogle.com/jp/guides/managers-identify-what-makes-a-great-manager


なぜコーチングを学んだのか

結論を先に書くと、以下の仮説を持ったことが理由です。

【仕事】マネジメントやインサイト理解に生かせる
【人間関係】友人関係やパートナーシップに生かせる
【人生全体】セルフコーチングに生かせる
【環境】コーチングを求めている人は世の中にたくさんいる

もともと僕自身が2020年1月から毎月コーチングを受けていました。受け始めたきっかけは、ちょうど前職に転職するタイミングで、いま一度今後のキャリアをじっくり考えてみたい、と思ったことでした。

継続的にコーチングを受けるたびに、散らかっていた自分の頭が整理できたり、納得感のある目標を設定できて行動が変わったり、潜在的な思考が次々と言語化できたり、さまざまな効果を実感していました。

同時に、仕事ではマネジメント的な業務やN1インタビューなど、「人の話を深く聴く」系の業務が増えていました。また、コロナ禍で友人とも会える機会が限られていたり、話すとしてもオンラインだったりして、「友人との限られた時間でいかに濃密な時間を過ごすか」が自分の中でイシューになっていました。

自分自身がコーチングを受ける中で得た体験を、自分が関わる人に提供できたら、きっと双方にとって得たいものが得られる良い時間になるのではないか。コーチングという手法を通して、人生で多くの時間を割く仕事や友人、パートナーとの時間をより良くできるなら、時間やお金をかけてでもコーチングを習得する価値が十分にあると思いました。

最後に後押ししてくれたのは、自分が来年(2023年12月15日)30歳を迎えることです。30歳というのは自分の中で1つの大きな節目のような感覚があり、セルフコーチングを通して残りの20代、そしてこれから迎える30代の時間の使い方を設計したいと考えました。
20代のうちにセルフコーチング力を身に付けておくことで、今後の人生の節目でも生かせる、つまり複利が利くのではないかと考えると、今このタイミングで学んでおくことがベストではないかと思いました。

以上のような考えから、人生最大の投資(出費)をコーチングに充てることにしました。


コーチングを学んでよかったこと

実際に半年間コーチングスクールで学び、実践を通して感じているコーチングを学んでよかったことを書いてみます。
※ここでは、僕自身がコーチングを通して周囲にどんな価値を届けられているかではなく、コーチングを学ぶことによって自分自身が受けている恩恵のみ書きます

特に良かったことを書くと以下の3つです。

  1. 1つの会話や経験から得られる学びやアクションが増えた

  2. 目標と現在地、行動を点検する癖がついた

  3. 自己受容できるようになった

前述の仮説通り、コーチングを学んだことは仕事・人間関係・人生、すべてに良い影響を与えていると思います。
以下では、上記につながっているコーチングの基本について書いてみます。

コーチングの基礎スキル「傾聴」

コーチングを学んではじめに感じたことは、「聴く(≠聞く)ってめちゃくちゃ奥深い」ということです。おそらくコーチングを学んだことのある方はほぼ全員感じるのではないでしょうか。
傾聴スキルはコーチングの基礎中の基礎ですが、今でも訓練中だと感じるくらい実はとても難しいものです。

この傾聴スキルを身につけることで、仕事・プライベート関係なく、人との会話がとても豊かになったように思います。時間あたりの得られる情報や感覚がよりリッチになるような感覚です。

仕事を例に挙げると、複数人のミーティングをファシリテートするときも、1人1人の話を深く聴きながら場を作っていくため、俯瞰でミーティングに参加しているような感覚になります。
また、N1インタビューの場でも、インタビュイーの方がより心を開いて語ってくださったり、得られるインサイトや導き出される仮説がより深いものになっていたりすると感じています。

11月に転職をし、初対面の方と大量にお会いすることになりましたが、そこでもコーチングを学んだ効用を実感しました。例えば、コーチングでは間(沈黙の時間)も大事にされるのですが、普段の会話でも全く間を厭わなくなりました。初対面やまだ信頼関係を結べていない方と会話するとき、焦って間を埋めようとしてしまいがちですが、間を厭わないことでより落ち着いてコミュニケーションが取れるようになりました。

個人的な感想ですが、聴くだけでなく、視ること(何かを見たり、読んだりすること)においても、得られる情報がよりリッチになったように思います。聴くという行為を分解すると、「音声知覚→意味理解」です。視るという行為は分解すると「映像知覚・文字知覚→意味理解」で、別の身体の箇所による知覚ですが、聴くスキルが磨かれることで五感がより研ぎ澄まされると思っています。また、コーチングではよく「身体感覚」についての質問が扱われるため、それの影響も受けていると思います。


コーチングの対話モデル「GROW」

コーチングの対話モデルの1つに「GROW」があります。以下のそれぞれの頭文字をとってGROWです。コーチングの問いは基本的にGROWをもとに展開されます。

  • Goal(未来、目標)

  • Reality(現在、現状)

  • Option(選択肢

  • Will((選択肢を選ぶ)意志

https://rework.withgoogle.com/jp/guides/managers-coach-managers-to-coach

コーチングは他者の夢や目標をサポートする手法ですが、翻ってコーチングを提供するコーチ自身も、「自分自身はどうか?」というのを問い続けることになります。
ジャーナリングなどの手法を通して、自分自身をセルフコーチングすること、つまりGROW(目標と現在地、行動、意志)を常に点検する癖がつきました。ただ、完全に自分を客観視したり、セルフコーチングですべてを点検したりすることはできないので、今でも自分自身もコーチングを受け続けています。


コーチは「判断・評価しない」

コーチングを提供するコーチは、基本的にクライアントがどんな人であろうと判断・評価せず、まず完全に受け容れます。「聴く」ことによって感覚が研ぎ澄まされることについて書いたばかりですが、「反応しない」トレーニングもするのです。これもとても奥深く、難しいと思いました。

会社という組織では、「評価」というものがほぼ必ず発生します。また、日常での人間関係でも、「この人は気が合う」とか「この人は少し苦手だな」と無意識に判断を下しています。

コーチングのトレーニングとして、どんな人であっても評価判断というものを手放し、まず受け容れてみる。そうすることで、「こういう考え方もあるよなあ」だとか「自分の考えに知らず知らずに固執してたなあ」とか、いろんなことを少しずつ認めることができるようになります。そうするうちに、「他者を受容するためには、まずは自分自身を受容する必要がある」という本質的なものに気づき始めます。それに気付かされたとき、少し大げさですがとても生きやすくなったようにも感じました。


さまざま書きましたが、結局最終的に言いたいのは、「仕事もプライベートも、誰かとともに過ごす時間も1人の時間も、ものごとをより深く味わえるようになった」ということです。
今回はコーチングを学んだことによる恩恵について書きましたが、僕がコーチングという手法を通して何を実現したいのかについてもまたいつか書いてみたいと思います。


コーチングを受けてみたい・学んでみたい方へ

最後に、どこのコーチングスクールに通ったのかご紹介します。僕が通ったのはZaPASSザッパスコーチ養成講座です。

前職で講師の小寺毅さんのグループコーチングを受けたことがあったこと、社員や受講生に知り合いがたくさんおり、ZaPASSコミュニティの魅力を既に知っていたことが選んだ決め手でした。

受講生が登壇する説明会が充実しているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

「まずはコーチングを受けてみたい!」という方は、ZaPASSはコーチングサービスも提供しているのでそちらをご利用ください。無料の初回面談でも、コーチングを学んだ人たちが面談を担当してくれるので、コーチングを体感できると思います。


ちなみに僕は、この記事を書いている時点でコーチングのクライアント募集を行っていません。

ただ、近々募集を再開しようと思っているので、もしご興味のある方は以下よりTwitterをフォローしていただけると嬉しいです!募集開始次第お知らせします。

https://twitter.com/intent/follow?screen_name=toma_kobayashi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?