“令和社会人男子”として結婚観・子育て観について取材を受けました
先日取材をいただいた内容が、『令和社会人男子たちに聞いてみた!ホンネの結婚観・子育て観』というタイトルでビジネスインサイダー ジャパンに掲載されました。
今回は僕と同じ社会人2年目の男性1名、社会人1年目の男性2名の計4名で座談会形式で取材をいただきました。この記事では、今回の取材やいただいた反響から考えたことについて書きたいと思います。
意外だった同世代からの共感
今回の取材では、家庭内不和があったこと、「イクメン」の”特別感”に違和感を感じていたこと、キャリア志向の彼女との結婚・出産のタイミングについて悩んでいること…など、これまでの経験や本音をかなり赤裸々に語ったつもりです。他の3名も、かなりぶっちゃけた話をしていました。
どんな反応が返ってくるか正直どきどきしていたのですが、身近な人がSNSでシェアをしてくださったり、「記事読んだよ」と直接メッセージをくださったりしました。
そして、身近な人以外にも、たくさんの方がFacebook、Twitter、NewsPicks等でコメントしてくださっていたようです。
この他にも、「男性の結婚観・子育て観を聞けるのは新鮮」「親の影響を引きずってしまう人もいる中、男性も今のうちから自分なりの家庭感持つのはいいことだね」といった声を、男女・世代問わずいただきました。
「イクメン」という言葉が一般的になったり、SNSで子育ての様子を発信される男性も増える中で、確かに同世代のミレニアル世代と呼ばれる世代の、ましてや結婚前の男性が結婚観・子育て観について語ることは珍しいのかな…と、個人的にも感じました。僕も普段同世代の男性の友人とこういった話題を語ることはあまりなかったですし、外向けに発信している人はあまりいない印象だったので、この取材の中で同世代の男性の意見が聞けてとても新鮮でした。
一方で、
「冬馬、記事読んだよ。実は僕もね……」
と、この記事を読んでメッセージをくれる同世代、しかも女性だけでなく男性もたくさんいて、普段あまり話さない結婚観や子育て観について話すきっかけができたことが、個人的にはすごく嬉しかったです。
僕と同じく家庭内不和があった男性から、「僕も母親が父親から大切にされていないのを間近に見た経験がある。だから『自分もパートナーを傷つけたくない、でも傷つけるかもしれない……』とある意味トラウマ的な感覚がある」という共感の声もいただいたりしました。
つまり、表に出ていないだけで、実は同世代の多くの人が自分なりの結婚観・子育て観は持っているのではないか、と感じました。これをテーマに同世代と酒を飲みながら語り合ってみたいな…と思っています。
ちなみに余談ですが、「令和社会人男子」というタイトルにツッコまれる方も多かったです…。笑
(※家庭内不和と書いていますが、これまで両親からはたくさん愛を受けて育ちましたし、幼き自分は両親を恨んでいましたが、今は小林家に生まれて本当に良かったと思っています)
取材のきっかけとなった「家族留学」
僕を含め取材を受けた4名の共通点は、株式会社manmaの事業である「家族留学」を経験したことです。
僕が家族留学に興味を持ったのが、当時任意団体だったmanmaに友人が所属していたことがはじまりです。当時僕は徳島大学を1年間休学して東京に暮らしていたのですが、「同世代でこんなことやってる人もいるのか」と衝撃を受けたものです。ただ、そのときは恋人もおらず、「まだ結婚とか育児について考えるのは早いかな」と思っていました。しかも、「子育ては夫婦で協力し合うのが当然で、イクメンなんてアピールするものじゃないでしょ」と、どちらかというと斜に構えていたと思います。
ほどなくして今の彼女と付き合い始めることになりました。記事の中にもあるように、これまでほとんど恋愛をしてこなかったし、「女性を傷つけたくない」という怖さみたいなものがあったので、今の彼女と付き合い始めたことがきっかけで「パートナーとはなにか」「夫婦とはなにか」「子育てとはなにか」について具体的に考え始めます。このタイミングで、実際に家族留学に行かせていただくことになりました。
1回目は今回の取材のきっかけを作ってくださった岡村さんファミリー、そして2回目の家族留学は「複業研究家」として有名な株式会社HARES代表の西村創一朗さんのご自宅に家族留学をさせていただきました。
家族留学の様子については、西村さんがブログにまとめてくださったので、そちらを見ていただけるとイメージしやすいと思います。
家族留学は学生だけでなく社会人、そしてカップルや夫婦も参加できるので、興味のある方はぜひ参加してみてください。(参加を希望される方はこちらから)
「結婚前から結婚・子育てについて考え込む必要はあるのか?」問題
SNSでは以下のようなコメントも見られました。
めちゃくちゃごもっともだと思いました。
家族留学をさせていただいた西村創一朗さんも、ご自身のブログでこう語られています。
僕ももちろん、結婚してから、子供が生まれてからの実際の(西村さんの言葉を借りると)”運用スキル”がもちろん大事だとは思っています。
しかし、結婚は相手がいてこそのもの。自分だけでなく、パートナーの価値観やキャリア観も尊重しなければいけません。
そして、”自分ひとり(I)”の人生から”自分たち(We)”の人生になり、ある意味自由も奪われることになると思います。だからこそ、結婚前の段階の早いうちからお互いの価値観やキャリア観を徹底的にすり合わせ、将来を見据えながら、今この時間をどう過ごすべきなのかを考え、行動するのも大事なのではないかと考えています。(もちろん、結婚出産後にしかわからないはものすごくたくさんあって、予想外のことだらけなことは心得ています)
↓この考え方については以下の記事にも書いています。
僕と彼女は遠距離期間が長く、今後も不確実性が高い要素が多いです。取材記事内で述べているように、結婚や出産のタイミングも悩んでいるのが現状ですが、常に自分自身の心や彼女と向き合いながら、自分たちなりの最適解を見つけていきたいと思っています。
「1ヶ月は育休取りたい」発言について
記事内で、「育休は1ヶ月は取りたい」という発言をしたので、ここにも少し補足させてください。
ここ数年は大企業やベンチャー問わず、育児休暇を取る男性が一般的になってきました。かつては、「男性が育休を取るなんて、完全に出世街道から外れたな」と揶揄されることもあったとか…。
現在は多忙を極める経営者や芸能人も育休を取る時代です。むしろ「育休を取る男性は素敵だ」みたいなすごくキラキラしたイメージを持たれる方もいると思います。
一方で、出産当日や出産後ほんの数日だけ育休を取って満足し、その後の大変な時期に全然何もしない……みたいな「なんちゃって育休パパ」もいるそうです。
また、実際育休をガッツリ取ろうと思ったらその前後の仕事の調整がものすごく大変だったり、こちらの記事にもあるように育休期間中はめちゃめちゃ大変で、全然休暇ではないそう。
それでもなお僕が「育休を取りたい、しかも1ヶ月以上」と思う理由は、複数あります。出産間もない奥さんが安定するまでできる限りサポートしたい、生まれたての愛する我が子のそばにいたい、早いうちに子供がいる状況の生活や家事に慣れたい…などです。
実際1ヶ月以上育休を取るとなると、「仕事の調整や収入面は大丈夫なのか?」といった意見が出てくると思います。だからこそ、先述のように今のうちからそれに向けて自分のキャリアを考えたり、スキルを高めておきたいと思っています。取材記事内では「仕事はワークライフバランスを重視して…」みたいに語っていますが、いつか育休を取得するときに仕事・収入・生活など、あらゆる面で周りの人々や家族の負担を減らせるよう、今は体力が続く限り時間もお金も投資したり、がむしゃらに働いて力をつけていきたいと思っています。
影響を受けたロールモデルとの出会い
かつての自分を考えると今こんな考えを持つようになるなんて思ってもみませんでした。「奥さんや子供を傷つけるくらいなら、結婚なんてしないほうがいい」と思っていたくらいですから。でも、時代の流れや、家族留学や普段の生活で出会ったいろんな家族の在り方に大いに影響を受けて、今真剣に向き合えるようになったのかなと思っています。
ロールモデルを増やすためにまた家族留学にも行きたいなと思ったし、今読んでいるこちらの本もめちゃめちゃ参考になりました。多忙を極めるビジネスリーダーの子育てのリアルを知ることができ、先人の知恵を得られるだけでなく読み物としてもすごく面白く、とってもおすすめです。
今回取材をいただいたことで、自分の結婚観・子育て観について棚卸しができ、とてもいい機会になりました。ぜひ、皆さんの結婚観・子育て観も聞いてみたいです。
一度自分の育った家庭に思いを馳せてみたり、パートナーの方と話してみるのはいかがでしょうか。