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新社会人、転職者向け。新入社員が意識すべき3つのこと

学生時代の家族留学からお世話になっている複業研究家/HRマーケターの西村創一朗さん(@souta6954)に、転職報告も兼ねてお話する時間をいただきました。

そのときに質問した「新入社員が意識すべきこと」の回答が、多くの人の参考になりそうだったのでご紹介します。

1. 本業で成果を出す準備体操をせよ

至極当然のことですが、組織に所属する以上、成果を出すことを求められます。新社会人でも「副業/複業」を前提に会社を選んだ方もおられると思いますが、まずは本業で成果を出すことにコミットすることが最優先でしょう。

本業で成果を出すために鍵となるのが、以下の3つの理解です。

業界理解
→自社の業界について理解する

●商品理解
→3C分析などのフレームワークを用いながら、自社商品を徹底的に理解する

●職種理解
→自分の職種に必要なスキルセットを洗い出し、身につける
例)SaaSセールスが「THE MODEL」を理解しておく など

実践を通してこそ学べることは多々ありますが、ただ一心不乱に大量の仕事をするだけでなく、「準備体操」として自学(情報収集)をすることはとても重要です。

自学(情報収集)の方法は主に以下の4つがあります。

●フロー型
・SNS、ニュースサイト、新聞など

●ストック型
・書籍・単行本など
※月刊誌などの雑誌もストック寄り

●人
・その道の専門家や詳しい人に聞く
・“薄まっていない"リアルな情報を手に入れられる

●セミナー/イベント
<西村さんのアドバイス>
・コンテンツでなく、人(登壇者、参加者)で選ぶといい
・絶対に質問をする前提で参加する
→集中して話を聞ける
→登壇者に覚えてもらい、名刺交換やアポ取りなどがスムーズに

※その他、スクールに通うなど

僕もこの2年間セミナー/イベントにも通いましたが、「登壇者や運営、参加者など、1人でも知り合いを作ること」「学んだことを必ず1つは翌営業日の仕事で生かすこと」が重要だと途中から気づき、実践していました。

個人的には、グロービス学び放題SchooLinkedInラーニングなどの動画学習サービスもおすすめです。僕も今、主に動画でマーケティングを勉強し直しています。

2. 自分ができることで組織に貢献せよ

本業で自分に与えられた仕事で組織貢献することはもちろんですが(営業であれば数字の達成)、それ以外の面で組織に貢献することで、会社や個人の成長にも繋がります。

例えば、西村さんの人材会社(R)での新卒時代を紹介します。

西村さんが新卒で配属されたのは、インターネット業界向けの営業部。新設されたばかりの部署で、部署内にも業界について熟知している人は少ない。そのことに気づいた西村さんは「自分の勉強のために収集した情報を、部のメーリングリストで配信したら、きっと喜ばれるんじゃないだろうか」と思いついたそうです。

配属以降は毎日通勤時にインターネット関連の記事を見て、絞って、要約して、会社に着いたらその内容をコピペして「日刊創一朗」というタイトルでメルマガのようにして配信することを繰り返していました。

しかも、西村さんはストレングスファインダーで常に最上位が「収集心」で、昔から情報収集したり、キュレーションすることは全く苦にならなかったそう。

「日刊創一朗」だけでなく、配属初日に実行したことがもう1つ。

インターネット業界に関する本を読み漁り、そのエッセンスをまとめて、「ネット業界を知る7つのキーワード」というパワーポイント資料を作って上司に渡したそうです(実際当時作成した資料を見せていただきましたが、めちゃくちゃ分かりやすくまとまっていました……)。

その資料を使って、社内で勉強会も行っていたそう。

以降、多いときで週に1回のペースで部内で勉強会を主催して人前で話しながら学ぶ場を踏み続けて数カ月、だんだんと「西村の勉強会はわかりやすいし役に立つ」と評判になりました。

 すると、他部署からもオファーをもらい……と、僕自身が「アウトプット⇄インプット・サイクル」を回す絶好の機会がつくられていきました。

「複業ブリッジ」をかけて理想のキャリアを実現しよう #複業の教科書 から引用

まさに半径5メートルの人が困っている課題を自分の得意なことで解決し、自分の成長にも繋げている例だと思います。

ただ、僕自身の経験から、「本当に成果を出すべきこと」とのバランスもすごく重要だと感じています。

僕は前職で「人のやりたがらない仕事をしよう」と躍起になっていた時期がありました。結果、周りからの信頼を得たり、新しい仕事に繋げることもできました。

一方で、「本当に自分が採用人事として出すべき成果につながったか?」というと、悲しいかな当時の答えは「No」だったと思います。実際、「成果にコミットし切れていない」と上司から評価を受けてしまったこともありました。

僕も4月からの転職先では、早いうちに部署のメンバーと積極的に関わって「今何が組織の課題か?」をヒアリングしたり、自分でもできることを見つけたりして、半径5メートルの課題を解決することから始めていこうと思います。もちろん、自分が担当している仕事で成果を出すことが最優先ですが。

3. 仕事以外でリフレッシュするルーティーンを持つ

1,2では本業にコミットすることについて書きましたが、一方で「ご自愛」することも極めて重要です。

仕事以外のリフレッシュをしないと、仕事に集中できなかったり、最悪の場合は体調やメンタルを崩してしまうことにも繋がります。

西村さんも関連記事をいくつか書かれています。

僕も恥ずかしながら社会人1年目に体調を崩しそうになった時期があり、それ以降セルフマネジメントにはこだわっていました(参考:疲れやすいあなたへ。僕がやってみてよかった5つのくふう)。

基本的な食事・睡眠・運動にこだわるのはもちろん、週1回銭湯・サウナに行く(週1)、遠距離恋愛中のパートナーと電話をする、ジャーナリングをするなど、リフレッシュするためのルーティーンを持っています。現在も絶賛工夫中ですが、こだわり始めてから体調もメンタルすごく安定しています。

あとは1月からコーチングを受けていますが、自分の現在地を測れてかなり効果を実感しています(ZaPASSコーチング、おすすめです)。


この春は某ウイルスの影響で入社式が中止・オンライン開催になったり、研修や業務でいきなりリモートワークとなったり、例年とは全く違う状況から新生活が始まりますね。正直、もやもやとした気持ちを抱えている方が多いのではないでしょうか。

僕も前職時代に採用した20卒メンバーのことが心配になったり、自分自身も「すごい時期に転職してしまったな……」と不安に感じていたのですが、ピンチはチャンス。家にいる時間が多い分、インプットの時間をたっぷり取ったり、自宅でできるリフレッシュルーティーンをたくさん見つけていきたいと思っています。

西村さん、ありがとうございました!


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